2015年02月05日

匠を訪ねて -江戸切子-

伝統工芸青山スクエアのtwitterを担当するスタッフIさんが、今年も匠を訪ねてきました。
今回は、大田区にある江戸切子の製作現場、『東亜硝子工芸株式会社』 です。

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ペン江戸切子の企業の多くは江東区に集中してありますが、
  東亜硝子工芸株式会社さんは、大田区に工場を構えていらっしゃいます。



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ペン江戸切子は表面にだけ色のついた硝子を、回転する刃でカットして模様を施す工芸品で
  す。色の付いている部分は約1mm以下だそうです。鹿児島県に薩摩切子がありますが、
  江戸切子の方が色の付いている層の厚みが薄いということも、大きな違いのひとつです。



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カット前のぐい呑み(手前) と、カットを施したぐい呑み(奥)



ペン模様をつける際に使う刃は、ダイヤモンドホイールと呼ばれ、
  ダイヤモンドを焼き付けた金属の円盤でできています。様々な大きさ、刃の形があり、
  多くの商品は、10枚以上のダイヤモンドホイールを使い分けて模様をつけます。

  円盤状の大きなダイヤモンドホイールは既製品ですが、小さなダイヤモンドホイールは
  元々写真中央左のような形のものを、希望の形にカットできるように写真上部のように
  削ってオリジナルを作るそうです。

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ペンカットは1つの線に対して1度ではありません。模様をカットした部分を深く彫りこんだり、
  より滑らかにしたりするために、ダイヤモンドホイールを替えて2〜3回カットします。
  つまり、同じ軌跡を何度もたどるということです。

  1度だって綺麗な線を描くのは難しそうなのに、同じ線を同じところに
  2度も3度も!驚きました。
  その後さらに研磨で表面をより滑らかにし、透明感を出します。

  カットする前にはガラスに線を引きますが、模様を描くのではなく、
  縦横に走る線を引き、その線の高さや交点を目安にカットしていきます。



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ペン固定されたマジックにグラスをあててまっすぐな線を引きます。



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ペン先ほど入れた線を使って作られたのがこの模様。




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ペンこちらは先ほど紹介したダイヤモンドホイールと違って、円盤の面でガラスを削ります。
  口や底を削ったり、平面のカットを施したりするときに使います。
  上の三角の部分から金剛砂(こんごうしゃ)と水を流しいれて使います。




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ペン工程でどうしても削れたガラスなどが排水に混じるので、特別な設備が必要です。
  時代とともに切子の需要が減り、工場の面積は小さくなっても、
  厳しくなる産業廃棄物の規制に合わせて、排水設備は以前より場所をとっているとか。




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ペンそうして出来上がって、青山スクエアの展示台に並ぶ江戸切子。
  滑らかにカットされた線はキラキラした感じ、鈍くカットされた線は透明感が魅力です。
  ぜひ見にいらしてください。

  3月7日(土)〜8日(日)には亀戸梅屋敷にて第27回江戸切子新作展があります。
  http://www.edokiriko.or.jp/information/archives/new95.html


今年第一弾となるIさんの産地レポート、いかがでしたか?
今後も不定期ではありますが、産地レポートを続けてくれるとのことですので楽しみですね

江戸切子の工芸品は、伝統工芸青山スクエア店舗ばかりでなく、

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オンラインショップでも取り扱っておりますので、ぜひチェックしてみてください

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タグ:諸工芸品
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posted by 伝統工芸青山スクエア at 10:56 | 匠を訪ねて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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