2015年01月20日

匠に聞いてみよう! 〜名古屋友禅:山田るり子さん〜

1/9(金)〜1/21(水) 【企画展】女一代のわざ 今日より明日へ継ぐ 女性伝統工芸士展

本日【匠コーナー】では名古屋友禅:山田るり子さんが“手描友禅の色挿”の実演を行っています。
午後一番で、実演中の 山田るり子さん に直接お話をうかがってみました。

nagoya01.jpg


◇この仕事に就いたきかっけや技術修得について教えてください。

デザイン科の高校に通っていたのですが、そこは陶器・写真・彫刻・製図など、幅広く教えていた
ところで、窯で焼き物をしたり、図面をひいたり、写真を現像したり、いろいろなことを学びました。
その学科の一つに 友禅の ”染め” がありました。

nagoya02.jpg



3年間いろいろ学び、美術大学の受験も考えたのですが、
名古屋友禅の師匠のもとで1年半学ぶことになり、ひととおりの工程を修得しました。

nagoya04.jpg


その後、ご縁あって京都の工房の師匠のもとに就くことになり、どの工程が女性に一番
向いているかという話になった時、自分も師匠も、”色挿(さ)し”という工程が
向いているのではないかということで意見が一致。
それから3年ほど、じっくり ”色挿(さ)し” の技術をメインに修得していったそうです。

nagoya03.jpg


今の山田さんの作風のベースが形成されたのもこの頃だったそうです。
通常、”染め” の色指定は、ここはこの赤色、こっちはこの緑色という具合に、
色見本で指定されることが多いそうですが、

当時の師匠は全体的な仕上がりの雰囲気を指定してくるタイプの方で、
自分の好きな色を選択して、作品の全体の雰囲気を出すことが出来たため、
最終的には自由に表現する力が身についたのではないでしょうか、と語られました。

nagoya05.jpg



山田さんの筆さばきは実に特徴的で、

nagoya06.jpg



筆の半分に染料、半分は水といった具合に、
あまり名古屋友禅では使用しない ”片端(かたば)の刷毛” を巧みに操り、

nagoya07.jpg



美しいぼかしを生み出していきます。

nagoya08.jpg


また、糸目糊置友禅(いとめのりおきゆうぜん)とも呼ばれる本友禅は手描きで、
図案、下絵から糊置、色挿(さ)し、仕上げまで、帯や着物など大物の地色の”染め”以外は、
一人の作者が一貫して作業を行う、一品手作りの工法が主流とのことですが、

山田さんの場合は、ご夫婦で分担されているそうです。
なんだか微笑ましいですね

nagoya09.jpg



◇明日で会期が終了してしまいますが、今回この企画展に参加してみていかがでしたか?

青山スクエアは、以前の池袋の店舗よりフロアが広く、ディスプレイも観やすくレイアウトされていて
良かったと思います。

また、普段手に取って見る事の出来ない全国の伝統工芸品に直に触れることが出来たこと、
たくさんの女性伝統工芸士の方々と交流が持てたことも良い経験になりました。
みなさんの作品が素敵だったので、たくさん購入してしまいました(笑)

nagoya10.jpg

はにかみながら、でも嬉しそうに話す山田さんの暖かい人柄が、
作品に表れているなぁ。。。と改めて感じました。

山田さん、本日はお話ありがとうございました。


posted by 伝統工芸青山スクエア at 17:30 | 匠に聞いてみよう! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。